海に囲まれた国なのに?水泳のない体育授業と、広がる水害リスクに思うこと
先日、アメリカ・テキサス州でサマーキャンプ地を襲った水害のニュースが報じられました。わずか数時間の豪雨(4か月分の雨)で一気に水位が上昇し、逃げ遅れた子どもたちが濁流に巻き込まれるという、胸が痛むような出来事でした。
そして日本でも、あるニュースが目に留まりました。学校の体育授業から「水泳」がなくなっているという話題です。
理由はさまざまあります。プールの維持費、指導できる教員不足、感染症対策。どれも理解はできますが、海に囲まれ、毎年のように水害に見舞われるこの国で、本当にそれでいいんだろうか?と、母として、防災士として、思わずにはいられませんでした。
水に親しむ経験が「命を守る力」になる
近年の日本は、梅雨時期を中心に線状降水帯やゲリラ豪雨が頻発し、各地で床上浸水や川の氾濫、地下浸水などの被害が多発しています。川が急に増水する、道路が一瞬で冠水する、そんな場面を何度も目にするようになりました。
わたしが暮らす尼崎市も、例外ではありません。もともと海抜が低く、水害リスクの高い地域です。とはいえ、この地域は津波のリスクは低いとされています。だからこそ、「地震のように突然ではないからこそ、備えておける」のが、水害への強みでもあるのです。
わたしの備えには「ライフジャケット」もあります
防災備蓄というと、食料や水、簡易トイレなどが中心になりがちですが、わたしの備えには家族分のライフジャケットや浮くリュックもあります。これらはいつでもすぐに手に取れる場所に保管しています。
なぜなら、水害時には避難所までの道が冠水していたり、予想以上に水かさが増すケースがあるから。
命を守る行動をとる上で、「浮く力」「落ち着く力」「備えてあることの安心感」はとても大きな支えになるのです。


泳ぎを教えることは、「命を守る授業」でもある
もちろん、プール授業だけが水に慣れる手段ではありません。でも、子どもたちにとって、水に触れる・水に慣れるという体験を、小さいうちから「当たり前」にしておくことは大切です。
わたし自身、わが子には少しでも水に慣れておいてほしいと思い、地域の水泳教室に通わせたこともあります。そして、防災の観点からも、「浮いて待つ」「呼吸を確保する」「落ち着いて行動する」という基本的な知識を、親子で確認し合っています。
最後に──大人が「知らない」「やったことない」では、子どもは守れない
水害の多いこの国で、泳げることや浮けることは「特技」ではなく「生きるための力」だと、やまぐちは考えています。幼少期には先生がふと目を離した際、親の目の前で溺れかけるという経験をし、息継ぎが苦手で15mしか泳げない娘ですが、水泳の授業はあった方がいいと思うそうです。
体育の水泳授業が減る時代だからこそ、家庭や地域の中で、「水の危険」「備え」「命を守る行動」を伝える機会を、これからも大切にしていきたいと思います。

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兵庫県知事許可 建設業般 205542
兵庫県知事許可 兵住改 B06 第0004号
兵庫県・尼崎市・自衛隊他諸官庁入札参加資格
消防庁認定防災表示E-28-20578
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・建築施工管理技士(2)
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