きっかけは2つのキーワード。「L字型キッチン」と「武庫之荘」
兵庫県尼崎市 N邸
兵庫県尼崎市 N邸
お片づけ収納を依頼するきっかけになったL字型キッチン。
「コンパクトなのに収納力増々、身体を労わるL型キッチン」と題し、リビングと同様に3つの案をご用意しました。
1つ目は既存の収納を活用する案。
2つ目は新規の収納品を導入する案。
3つ目は収納そのものを造作する案です。
これらの提案をご覧になって、奥様が選択されたのは収納を造作する3つ目の案でした。
ご提案時には2つ目の新規収納品案も気に入っておられたのですが、元々好みでなかったタイル貼りや使いにくかったL字型キッチンを変えたいというご希望が強くなり、キッチンそのものを取り換えるリフォームを決断されました。
25年間、使いづらかったL字部分の引き出しは、キッチンを入れ替えたことで使いやすくなり、収納力も上がりました。
作業台はコの字ラックを導入。
届きにくいL型の吊戸棚はなくしました。
使えないものを撤去することでよりスッキリ空間に仕上がりました。
手が届かなかった収納棚は、お母様ご自身で昇降できるハンドムーブ式の棚で使いやすさがグンとアップ。手動なので万が一の災害時に停電などが起こっても開閉できます。
キッチンの壁はマグネットボードなので、調味料やキッチングッズを壁に付けることができ、作業台がいっそう広く使えるようになりました。
かつては亡きご主人の寝室として使われ、その後は物置き部屋だった3.5帖の洋室。リフォームでお母様のお部屋に生まれ変わりました。この部屋にもリビング同様、ヴィータス パネルが採用されました。
リフォームについてお母様は、
「娘の『ママがやっとけばよかった、と後悔しないように』という一言で決めました(笑)」との感想をいただきました。
リビングのヴィータス パネルがリフォームのきっかけだったのですが、他の部屋までパネルを導入する予定はなかったのです。ずっと不満を抱えていたお母様の気持ちを察していたお嬢様の後押しで、決断されたとのこと。
この部屋のポイントは収納棚付きベッド。
大容量の引き出しがベッド下に収納できるようになっていて、防災セットや季節の洋服がすっきり収納、必要なときにサッと取り出せます。
収納はベッド下とヴィータス パネルに集約されていて、部屋のスペースは最大限に活用できるようになりました。
3.5帖とは思えないほど広く感じます。壁にはご自身の作品などを飾るピクチャーレールを設置。
「寝るときだけですけど、自分のものだけがある空間は落ち着きますね」
元はお嬢様とお母様が一緒に寝ていたお部屋。2枚のシングル布団と箪笥でぎゅうぎゅう。
リフォームによってその面影は跡形もなくなり、お姫様のようなお部屋に生まれ変わりました。
天蓋ベッドとピンクの壁紙、童話に出て来そうなドア、蓄光の天井、ひとめぼれしたドア……乙女のロマンがぎゅっと詰まったお部屋について、お嬢様はこんなふうに語ってくださいました。
「イメージはディズニーの『塔の上のラプンツェル』です」と。
大好きな趣味のぬいぐるみやフィギュアなどに囲まれたお城のよう。
このお部屋づくりには、パートナースタッフの岡田アドバイザーが担当し、お嬢様とマンツーマンで選びました。
ヴィータス パネルには衣類が整然とかけられていて、お洋服屋さんのよう。
「前は引き出しで取りづらかったのですが、ヴィータス パネルは着たい洋服がパッとすぐに取り出せるので朝の支度がすごく楽になりました」
「友達が来たとき、いつもはリビングで過ごしていたのですが、初めて自分の部屋で長く過ごすことができて、よかったなって実感しました。天蓋ベッドをかわいい~って言ってくれて。友達も憧れていたみたいです(笑)。」
洗面所はフルリノベーション。
ワイドな洗面収納とタオル収納で、洗濯カゴなどを置く必要がなくなりました。体重計は引き出しに収納しましたが、実は引き出したまま乗ることができます。
ごちゃつきがちな洗面所でしたが、すべてスッキリ収まるようになったので、急な来客時に慌てる心配がなくなりました。
洗濯機側の壁はマグネットボードで、かさばるハンガーなどを壁面に固定できるよう配慮しました。
一般的に洗面所や脱衣所は、家族と共有するためモノが増えがちです。
しかも狭いうえにデッドスペースが多くて使いづらく、生活感が出やすいなどの悩みをお持ちの主婦の方は多いもの。
スペースをフル活用しながらスッキリ見える、快適な空間に仕上がりました。
「L字型キッチン」の検索で山口さんと出会い、「こんな近くにおられるなんて!」と驚きと運命を感じてすぐに相談しました。
リフォーム前の写真を見て、今と全然違うことに愕然としました。
こんなにモノに囲まれていたんですね。
元々断捨離しなきゃいけないなという気持ちがあったのに、捨てられなくて……。
その決心のタイミングや後押しをしてもらったおかげで、手放せるマインドになりました。
約1カ月半、住みながらのリフォームでしたが、私は作業現場や職人さんの作業を見ることができて楽しかったです。
壁を一緒にはがすのを手伝ったりもして、職人さんが一生懸命考えて、最善の方法を考えながら作業してくださっている様子を目の当たりにしていたせいか、終わった時には泣きそうになりました。
山口さんからはリフォームやお片づけはもちろん、いろいろなお話をお聞きしました。また、ライフスタイルものぞかせてもらい、自分の世界が広がりました。
手描きのパースが素晴らしくて、拝見するとより暮らしのイメージが沸きました。
届けられるパースを見るのは、今回のリフォームの楽しみのひとつでした。
お片づけの道筋も教えてもらって、お片づけ以外の「やらなきゃいけない」と思っていたこともできるようになってきました。
50歳を過ぎてから「やらなきゃいけない」と思っていても、思うだけで行動できず、やる気が出なくて何もしたくない時もありますよね。
それなら無理に自分でやろうとせず、思い切ってプロに任すというのもいいと思います。
私は全然やる気なかったんですけれど「自分の部屋を持てるようになるよ、好きなものを飾れるようになるよ」って母に言われて、じゃあやろうかなという気持ちになりました。
自分の好きなものが飾れるようになった、っていうのが一番大きな喜びですね。
前はちょこちょこしか飾れなかったので「ようやく飾れた!」って感じです。
昔弾いていたピアノとか、シルバニアのお家とか、思い出のある品にバイバイするのは勇気がいりましたが、捨てたものが誰かに使ってもらえるんだったらいいかなと思えるようになったし、断捨離=捨てるだったのが違う方法もあるということを初めて知りました。
最初は抵抗があっても、一度話を聞いてみると視点が変わるので、話を聞くのは大事ですね。
あと、全面リフォームのきっかけが私の部屋のドアだった聞いてとびっくり(笑)。
(お母様の決断のひとつが、お嬢様がひとめぼれしたドアだったそう)
ショールームに行ったときにピンクのノブがつけられたドアを見つけて。
「お部屋をラプンツェルぽくしたい」という私の要望に応えて、岡田さんがラプンツェルの映画まで見てくれたんです。親身に話を聞いてくれて、私の趣味を理解しようとしてくれたことが、すごくうれしかったです。